仕事のために疲れを取る日曜

なんのために生きてるのかわからなくなるレベルで疲労がヤバくて、この土日は疲労回復に専念していました。

 

土日を潰して、ダルいからと横臥してスマホいじってても疲れは取れない。

 

やっぱり銭湯行ってから寝るほうが体に良さそうだと思いました。

 

転職して3ヶ月経ちますが、転職したくなってきて、求人票を漁るようになりました。

 

今の職場は、前職の経験を買ってもらい、中途入社したのですが、その仕事が好きじゃないかもしれません。

 

じゃあどんな仕事ならできるのか?と言われると、見当がつかなくて途方にくれています。

 

だからこそ今は踏ん張りつつ、良い仕事がないか探すときなのだと思います。

 

 

 

間違えたから直帰

今日は、間違えて会社に来てしまいました。。。

そんな小学生みたいなことある!?

コンビニで買った朝ごはんが所在なさげにぶら下がっています。

職場は池袋にありますが、特に行きたいところがあるわけでもないので、帰ることにします。

 

さて、本来なら今日は、プールで泳いでから戦闘でサウナに入る予定です。

お腹が空いたな。

私は小さなカバンしか持っていなくて、水泳と銭湯の荷物を一辺に持つことができないので、夏っぽい荷物がたくさん入るバックがあったら買おうかな。

会社への電車中で、「2年ネトストして出会った人と結婚した人」のnoteを読みました。この人が私と同い年で、もっと私の人生も面白くしたいなと思った。

ネトスト2年して相手を見つけて、その相手と結婚まで行くの最高に面白い人生だよね。

 

 

Winter on fire@Netflix

表題の映画を見た。

 

衝撃だった。ウクライナへの侵攻が始まった2022年2月24日、私は国境を目指す市民の車列をみて、これまでの暮らしをすべて捨てて避難せざるを得ない人たちの姿を思い浮かべた。

 

その、暮らしというのは、平和で安全な、日本と大差ないものであると考えていた。

 

しかし、2014年の時点でとっくに紛争状態だった。

本作では、2013年3月から2014年2月までのユーロマイダン運動について取り扱っている。

当時の首相・ヤヌコーヴィチの腐敗政治を正し、EUへ加盟することを要求していた平和的な市民によるデモ活動である。日増しに高まる抗議の声に対して、政府は【ベルクト】というウクライナ警察を派遣する。

【ベルクト】は鉄のトンファーで容赦なく国民の頭や背中をなぐる。

これは内紛だと思うのだけれど、クリミア侵攻のニュースが流れたとき、この運動について、日本は報道していたのだろうか?正直、私の記憶には残っていないのだけれど。

 

知らないことばかりだった。

 

【ベルクト】に殴られた男性の頭が割れて、脳漿のようなものが道路に落ちているのが見えた。倒れた男性の頭を止血している人が叫ぶ「このままでは命が失われてしまう」

 

頭から血を流す男性の姿は、何度も出てくる。すべてデモの参加者たちだ。知らない世界だった。【ベルクト】は倒れた人たちの頭を何度もたたくし、倒れても容赦しない。眼球を狙うので、一部の人たちは目から血を流していた。眼球を失った人たちを見て、救護する人はパニック発作に見舞われたという。

 

ウクライナ政府は退陣の要求に従わず、国民が集会を開けぬよう、開いても無力化できるように、ヘルメットをかぶることを違法にしたり、5台以上の車列を作った場合は逮捕できるように制度を作る。

 

市民は反抗し、ヘルメットの代わりに鍋を頭にかぶる。「逮捕してみろ」と。

 

状況は悪化し、【ベルクト】の武器は鉄のトンファーから銃に変わる。

 

銃弾は始め、ゴム弾が使用されていた。ゴム弾は殺傷能力が低いとはいえ、命中すれば負傷する。それなのに、意図的に本物の銃弾をも混ぜて発砲している。

銃創はすぐに手当てをしなければならないが、救護しているそばから新しい負傷者が運ばれてくるので、救護を担当していた人は、「助かる人を優先しなければならなかった」と言う。

 

日本のニュースを見ていた時、それはクリミア侵攻のニュースだったのだけれど、この前後関係について説明しているものはなかったと思う。

 

脱力感。日本の報道番組に価値なんてあるのか?

 

この映画は2015年に公開されたものらしい。Netflixが無ければ、一生知らずに生きていただろう。

 

この映画がたった三か月間の記録であることに呆然とする。同じ年の3月にクリミア侵攻が始まったことにも。ウクライナ人はまずウクライナ政府と戦い、少なくない死者を出しながらも、勝利を得た。ヤヌコーヴィチはロシアに亡命し、【ベルクト】は解体された。さらにEUに加盟することもできた。映画の締めくくりでは、ウクライナの人々の笑顔が映し出されていた。しかし、この一か月後にクリミア侵攻は始まったのだった。

 

ウクライナの人々は、平和ボケした日本人よりもよっぽど切羽詰まった状況にあり、昨日今日急に銃を持って戦う人達ではなく、もう8年間も戦い続けている人たちなのだということがわかった。

 

私たちにできることはウクライナに寄付することだけなのだろうけれど、一方で、どこまでさかのぼればこの戦争を止めることができたのだろうか?ロシア人は気が付くのが遅すぎた。私たちは?

カリスマの異能と政変の銃口

 

 

この国は乗っ取られつつあると言っていて、何か変化が来るのであれば、じっくり待って様子を見るしかないが、エイト・レインズのこのあたりで俺らにできることと言えば、眺めて待つことだけだ。(P18)

「あいつ」ーー誰も名前で呼ばないけれど、ここジャマイカならみんな知っている。何人もの人間が、それぞれの立場から、所属する世界から彼について語る。

うすらうすら世界の背景が語られて、きっとあんたは、平和ボケした日本人のあんたはこの物語の世界を頭の中で構築することは不可能だと自覚しながら読むだろう。

日本じゃ歌手は政治のことに口を出すだけでひどいバッシングを受けるものだが、この物語に出てくる「あいつ」は、「歌手」だがギャングと付き合いがあって、女を囲って、政治家のプロパガンダにも加担している。

それが悪なのか、まだ判別がつかない。なぜなら、この700ページもある大長編の96ページまでしか読み終わってないからだ。

蓮っ葉な文体は音楽的でリズムが取りやすく、とっつきやすい。広辞苑のような殺人的な分厚さに胸が高鳴る。

物語は群像劇のように、様々な人間の視点が入れ替わり立ち代わり、時間軸も進んだり戻ったりを繰り返す。三次元の振り子のように。

振り落とされないようにするには、よく読むしかない。

 

冒頭、死者がしゃべりだす瞬間から物語の奔流に吸い込まれるように彼らの話に聞き入る、彼らの流麗な喋り声が耳元から直接脳に語り掛けてくるように感じるからだ。

彼は、自分は突き落とされた、と独白する。その死体の両手足は、ビルの最上階から見下ろすと死んだ蜘蛛のようにありえない方向に曲がっていたと。

 

あっしは「歌手」に警告したんでさぁ。あっしはこう言った、お前さんな、すぐ近くにいる人間の中に、お前さんを引っ張り下げることばかりし始める奴がいるんだぞ、わかるか?あっしはそれを彼に言おうとした。嫌になるくらいくりかえした。しかし彼はただ、あの笑い方で笑うだけでさ、部屋中をとりこにするあの笑い方で。(P34)

これは、ジャマイカのギャングのトップに君臨する男の戯言だ。部屋中をとりこにするあの笑い方、それがどれほど人を魅了するのか?冷徹無慈悲な人間を魅了する笑い声はどんな声なのか。竹を割るように快活なのだろうなと想像する。ジャマイカに竹は群生しないだろうけれど。

「あいつ」は、初めから少し心配されていた。実際のところ、彼のカリスマゆえに、彼の友人のふりをして、彼の家に入り込んで企てをする奴らもたくさんいた。奴らの悪事が暴露されたときに、何故か彼にその悪事の請求をするときもあった。

 

私は父のことを臆病者だと言っているわけではない。ケチだと言っているわけではない。けれども人間、用心深すぎると、時にはそれが正反対の、別の種類の軽率さに転じてしまうことがある。彼がそうだというわけではない。彼は、ハシゴの半分まで登れることすら期待できなかった世代に属しているものだから、半分まで登れてしまった時点で怖くなって、それ以上高くまで登るのをやめてしまった。(P40)

ニーナ・バージェスの父親は充分にお金を稼いで、娘たちの為に頑張っているが、高校時代は同級生にバカにされてきた彼女には奇妙なコンプレックスが渦巻いている。父親は充分だ。いや、充分ではない。半分まで登れてしまったからなのだろうか・・・?最近、家に強盗が入ったり、四軒先のジェイコブズさんが無実の罪で留置所に入れられている。

 

(略)男の人はビューティ・コンテストで優勝するなんて夢を見ることが無い分、国の未来のことを現実的に心配しているからなんだろう。私は政治なんか大嫌い。ここで生きているんだからここの政治を注視して生きなきゃだめだっていうのが大嫌い。だけど逃げ道はどこにもない。政治を生きなければ、こっちが政治にやられてしまう。(P42)

だから、ニーナ・バージェスにとって、「あいつ」は、自分を救ってくれる王子様のような人だった、でも王子が迎えに来ないせいでいつも待ちぼうけを食らわなければならない。「あいつ」が久しぶりにこの町に戻ってきてコンサートを開くことになった。コンサートは前代未聞の警戒ぶりで、ホールの入口にはいつも警備員が立っている。だから、ニーナはずっと車を眺めている、「あいつ」の車が来たら、真っ先に駆け寄るために。でも、実のところ、”こっちが政治にやられてしまう”現実も、見えているのだ。

 

オレは一日じゅうベッドに起き直ったままで過ごし、彼女は何も食べるものがないことにずっと文句を言っていて、仕事に出かけていく、もしPNPがまた勝ったら彼女はいい仕事をもう手に入れられないからだ。

「冷戦は終わっていないが、もうずっと前のことに感じられる」ような、政治的なシフトが今起こっていて、六〇年代はジャマイカ労働党が国を治めてたが、一九七二年に人民国家党(PNP)が選挙に勝った。

政権交代の後、政治機能が弱体化して多くの人は仕事探しをしなければならなくなった。仕事をするよりも良い稼ぎ方を探した結果、ギャングになる場合もある。そして、競馬の騎手を恫喝して八百長をさせたりしているのだ。

 

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前夜

ロシアがウクライナへの侵攻が24日に始まってから、

すでに4日経過した。

経過したと思っている。

 

25日の朝は開戦のショックが大きくて、

目覚めとともに空襲警報の幻聴が聞こえた。

ある朝、これまでも暮らしをすべて捨てて、国から逃げるか、

武器を取って戦わなければならなかったら、どうする・・・。

 

今は、2月28日。情勢がまた動き出そうとしている。

 

始めは無実のウクライナ市民が無慈悲なロシア軍に侵略を受けているように

感じられたが、今はいろいろな側面を感じるようになってきた。

 

ロシア国内のニュースを見ていると、国民はプーチンが始めた侵略戦争

支持していない。

逮捕されることもいとわずに反戦デモをする民衆が25日から見られた。

今ではデモに参加して逮捕された国民の数は3000人にも上っている。

 

ロシア軍の士気も低い。

中には、訓練だと聞かされて参加したのに、いつの間にか前線で戦うことになった

若いロシア兵が捕虜となり、尋問に対して「自分も戦争なんて望んでいない」と回答する様子がTwitterのタイムラインに流れてくる。

 

ロシアの国民の中では、高齢者層と若年層でジェネレーションギャップが生じており、

若い世代ほど厭戦ムードが漂っているらしい。

なぜこのような世代間の断層が生じているかというと、

高齢者はロシア政府のプロパガンダが中心のテレビ番組を視聴していることが多いかららしい。

対して若年層はSNSを利用するなどして、外部の情報を積極的に閲覧することで、

客観的なニュースを閲覧している。

そのため、ロシア政府は国内のSNSを制限するなど規制を強めている。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は、敵国でもあるロシアでデモを始めた人々に、

Twitter上でこう呼びかけた。

街頭で抗議しているロシア市民の皆さん、私たちにはあなた方の姿が見えている。あなた方にも私たちの声が届いているはずだ。力を貸してほしい。戦争に反対してほしい」

 

日本のテレビなどでは、プーチン大統領歴史修正主義に傾倒しているのではないか、

という仮説が報じられている。

 

ロシア政府は、ウクライナの東部ではロシア人がジェノサイドを受けており、人道的解放のためにロシア軍を派兵していることや、

ウクライナNATOへ加盟することでロシアの安全保障的な部分で危機的状況にあることを今回の侵攻に至った動機として発表している。

 

しかし、客観的に考えると、ロシアと隣接しているバルト三国はすでにNATO

加盟済みであり、今更ウクライナが加盟したところで、危機的状況が大きく変わるわけではない。

また、ウクライナでジェノサイドが行われていることは客観的に証明できておらず、

また、ウクライナ全土を侵攻したことで、結局ウクライナに住むロシア人も

現在危機的状況に陥っており、人道的解放にはつながっていない。

 

今回の戦争は、この不可解さも含め、刻一刻と変わる情勢が

逐一SNSにアップされることがこれまでの戦争と大きく違う点だと思った。

 

情報戦の様相をすでに呈している。

これは仕方のないことなのだけれど、ロシアへの嫌悪感情が増大している。

EU加盟国やアメリカ、そして日本が経済制裁を下すまでは、

私はウクライナをなんとか助けてあげてほしい、と感じていた。

ウクライナ軍はロシア軍と比べて規模も小さいし、

物量戦で考えれば勝敗は決まっていたからだ。

だが、たった4日で経済制裁の大枠が決まったところを見ると、

これは民主主義と帝国主義との代理戦争で、

ある意味冷戦時代の巻き戻しなのかもしれないと思った。

これは不気味な話である。

 

一時はこのまま第三次世界大戦に突入するのかとも思われたが、

各国は自国の軍は派兵せず、あくまでも武器の供与や難民の保護という形で

協力しており、戦火は広がっていない。

 

初めて飛行機が空中分解して、燃え散る様子を見た。

それは、非情にも美しく思えた。

 

キエフの上空では、いくつもの戦闘機が飛び交っていたのだろう。

これから、ベラルーシの国境で停戦協定が行われるらしい。

ベラルーシは、ロシアの傀儡政権とも呼ばれているので、

ウクライナにとって不利な停戦協定が持ち込まれる可能性もある。

 

どちらにせよ、ロシアはこれから厳しい経済制裁に耐えなければならない。

反戦デモを掲げたロシアの市民たちがどうか報われてほしいと感じる。

意欲とやる気の証明

意欲はある?って聞かれるのが一番嫌いかもしれない。

 

意欲について聞かれると、途端に精神が自分の体から逃げ出して、遠く遠くに離れていこうとする。

私がいるべき場所はここじゃないと。

 

会社で働くということが、たぶん本質的に嫌いなんだと思う。

自分から転職活動を始めたくせに、早くも後悔。

 

じゃあ、どうすんの?って話ではある。

 

毎日、違うひとと働きたいなと思う。

毎日違うことがしたい。

毎日じゃなくとも、同じ一日をコピペするような毎日でなければいいなと思う。

 

意欲とか、やる気を見せろとかが、一番言われたくない言葉かもしれない。

急に指先からすーっと血が引いて、冷たくなる。

 

意欲を見せるとかやる気を見せるということが、

自分にとって、幸せから一番遠い状態だなと思っているからなのだろう。

 

私が幸せになるためには、どうしたらいいのか。

 

今も体が重い。

 

30歳は昔の20歳ではありません


www.youtube.com

 

この動画を、24歳くらいのころから何回も見ている。

 

自分の価値を高めるようなことをしなさいと、

何度も繰り返し言われる。

 

資格を取るとか、スキルをつけるとか、これまでとは違う経験を積むとか。

 

自分の食い扶持ができれば、それで十分だと思う。

資格とか、スキルとか、これまでとは違う経験を積むことで、仕事にありつければ御の字だ。

だから、意欲とかあんまりない。

もっと金を稼ぎたい気持ちはもちろんあるけれど、

「うちの会社で意欲もって働ける?」と聞かれると、周りの空気が薄くなったように感じる。

 

まぁ、私の場合、資格を持っていないのがまずいのかもしれない。

スキルは経歴に書いたけど、それを裏打ちするような証拠が無いから、意欲を聞かれるのだと思う。

 

じゃあ、資格を取ってみるか。。。

真綿で首を絞められているような

IPCCが明らかにしているように、世界のCO2の排出量はこの先30年以内に現在の330億トンからゼロへ減少する必要がある。

 

 

 

日本ってオワってるよね。と言われがちだ。

それはデータで客観的に説明できる事項である。

では、そのオワっている状態に対して私が取れる対策は何か?

 

社会人になってから、停滞中の社会と自分が癒着したように感じる。

仕事には困ってない。働きながら貯金はできる。贅沢しなければ、十分生活できる。

でも、将来もっともっと生活が豊かになることはない。(平均的な生活を送っている限り、それは確定である)

 

真綿で首を絞められているみたいだな。

 

私は、どうやったら安心して生活できるのか考えるようになった。

より良い生活をするために移住を検討してみたり、

稼げそうなスキルを身に着けるために勉強したり、

今の日本経済の状態についてのレポートを読んだり。

 

この本を読んだきっかけは、とある学者さんが紹介していたからで、

世界情勢と今後取るべき政策について以下のように具体的に書かれている。

 

  • 炭素税で化石燃料価格を引き上げて消費を抑えつつ、この税収の25%をクリーンエネルギー投資に割り当て、残りの75%を一般の人々に均等に払い戻す。
  • 世界の軍事支出の6%を気候安全保障の強化に割り当てる。この6%という数値は各国の軍事支出に対して均等に割り当てる。
  • グリーン債による資金調達。(連邦準備制度及び欧州中央銀行主導)
  • 化石燃料助成金を廃止し、資金の25%をクリーンエネルギー投資に割り当てる。残りの資金は、クリーンエネルギーの消費者価格の引き下げや低所得層の家庭への直接支払いという形で再活用する。

 

この主張をしている本人も、現在に至るまでいがみ合っている国々が、軍事支出を減らして地球の為に一致団結して環境問題に取り組めるかどうかは、わからないと語っている。

※というか、今ウクライナ危機の真っただ中だし。

 

しかし、冒頭に書いた通り、気候問題は喫緊の課題であり、

2050年までには二酸化炭素の排出量を是るへ減少させる必要があるという。

 

脱成長で気候危機を解決できるのか?

 

気候変動に関するトピックと言えば、「脱成長」というものがある。

本書では、脱成長は気候変動危機を解決しないと語っている。

その好例として残念ながら日本が取り上げられている。

高度経済成長期以降低迷が続いている日本の経済成長率の平均は0.7%である。

しかし、二酸化炭素の排出量は相変わらず世界でもトップレベルだ。

 

結局、「脱成長」をしても、課題を解決することはできない。

石油系の産業では「脱成長」を目指すことになるが、

クリーンエネルギーの開発を行い、「成長」しなければ冒頭の目標を達成することはできない。

 

完全雇用とは何か?

完全雇用とは、

働く意思があるにもかかわらず、賃金水準に不満を持ち働かない自発的失業者や、転職や労働条件の不一致から一時的に働かない摩擦的失業を除き、労働意思と能力のあるものが全て働いている状態のこと

www.nomura.co.jp

 

本書では、グリーンニューディール政策完全雇用をセットで進めることで、

経済的に成長しながら、気候問題が解決できると書いてある。

 

大きなメリットとしては、

完全雇用経済にすることで、化石系の産業に従事してきた労働者が失業することなく次の優良雇用を見つけることができることが挙げられている。

言わずもがな、これまでと異なる産業構造が生まれると多くの失業者が生まれる。

だからこそ完全雇用経済を目指すわけだが、為政者や資本家から見ると、この経済モデルでは労働者が力を持つようになるので敵視されやすい

 

今後グリーンニューディール政策を語ったり、重要視する政治家は登場すると思うが、雇用の保全方法についてどのように考えているのか調べることはとても大事だと感じた。

 

世界で起こっていること。

最後に、今世界で起こっていることについて引用したい。

現在6500万名もの人々が暴力や迫害や地球温暖化の影響からの逃亡によって難民と化している。ケニアウガンダバングラデシュと言った貧困諸国が難民たちの為に最低限の生活環境を提供するという巨大な重荷を背負わされている。一方、富裕諸国では難民全体の本の一部が到着した際に自国民族の純血性が守れなくなってしまうと騒いでいる。

移民問題は、現在様々な地域で阿鼻叫喚の事態を引き起こしている。

気候危機の主な原因は富裕国側に責任がある。

産業革命による科学技術の躍進は、人類を便利にするとともに環境破壊を促進した。

皮肉なことに、発展途上国の多くはまさにこれから富裕国と肩を並べるほどの経済成長の波に乗る矢先だったのに、気候危機問題に直面した。

だからこそ、発展途上国の気候変動の被害防止策を実施するにあたって、富裕国が巨額の資金を提供して、ともに解決していく必要がある。

 

だがしかし、この政策が実現すると、もしかしたら富裕国の為政者たちは被害援助国側を支配下に置くために様々な条件を課す可能性がある。(自国が引き起こした問題に目を向けずに、弱い立場にある国を支配しようとするほど厚顔な可能性がある)

これらの支配計画を打ち消すためには、市民運動の意識や規模がある高みへと到達する必要がある。

 

残酷な歴史の皮肉というほかないが、世界の誰よりも熱心に地球の破壊を進めている国は、短期的に大きな被害を受ける可能性が最も低く、第二次世界大戦に勝利して以来ほぼ独占的に握り続けてきた世界の覇権をこれからも維持する見込みだ。

これは、個人的に許せない問題だ。

それは、今日本に住んでいる私が直面している事態と相似の関係にあるからだ。

どうか、世界がこれ以上くだらない小競り合いに終始せずに、

問題を直視してほしいと願っている。

Don't look up!

の映画のようなエンディングはご免である。